この記事は、2026年4月3日に更新しました。
大阪に転勤していた頃、「バイクで釣りに行けないか」とずっと悩んでいました。
車も自転車も持っておらず、釣りに行くたびに公共交通機関を乗り継ぎ、現地では徒歩で移動するため、持っていける釣り具は最小限。「あのルアーも持ってくればよかった」と、現地で何度後悔したか分かりません。好きなポイントに入れない、移動に時間がかかりすぎる、体力を消耗してしまう——釣り好きなら誰もが共感するあの「もどかしさ」を、毎回感じていました。
バイクはあるのに、両手が塞がるという安全上の理由だけで釣行を諦めていたのです。「せっかくバイクがあるのに、なんとかならないか」と思い続けていたある日、釣り雑誌「BASSEER」でバイクにロッドホルダーを装着してバス釣りに行く記事を発見しました。
「これだ!」
読んだ瞬間、すぐにロッドホルダーを調べ始めていました。バイク乗りで釣り好きな人間にとって、これほど理想的なスタイルはない——そう直感したのです。
この記事では、実際にロッドホルダーを装着してバイク釣行を続けた体験をもとに、装着方法や注意点、そして走りながら感じたバイク釣行ならではの楽しさをお伝えします。
バイク釣行のメリット デメリット
簡潔に書くと下記の通りとなります。(車と比較)
メリット
- 機動力の高さ・気軽さ
- 駐車スペースが最低限
- 移動が楽しい
デメリット
- 釣具の積載・運搬に課題
- 悪天候に弱い
- 転倒・事故時にロッド破損の可能性
デメリットもありますが、バイク釣行のメリットの1番は「機動力の高さ」でしょう。
釣り場に着いても最低限の駐車スペースがあれば止めることが可能であり、水辺の近くで止めることが可能でしょう。
バイクに積載する方法
バイクに積載する基本的な方法は以下の通りです。
- ロッドホルダーを装着する。
- リュックに収納する。
- リアキャリアに積載する。
「2ピースロッド」や「パックロッド」であれば、上記2.3で問題なく移動することができるでしょう。リアキャリアに積載する場合には、落下しないように確実に固定する必要があります。
問題なのは「1ピースロッド」
そこでロッドホルダーが必要となります。
おすすめのメーカー

ハリケーンはバイクのパーツメーカーで有名です。
ロッドホルダーも7種類用意されています。
- TYPE1 ミニスクーター用
- TYPE2 ナンバープレート用
- TYPE3 フレーム用
- TYPE4 リアステップ用
- TYPE5 ビッグスクーター用
- TYPE6 モンキー用
- TYPE7 モンキー125ABS用
スクーター用からネイキッド用まで製品があるのはさすがのパーツメーカー。ライダーの多数の方が取り付け可能でしょう。
私のバイクは「CB400spec2」なので「TYPE4 リアステップ用」です。リアステップの片方を外しその箇所へ「ロッドホルダー」を装着することになります。

装着すると上記の様になり、2本までロッドを積載することが可能です。
現地で釣りをする際にロッドが2本あれば、それなりの幅を持たせた釣りをすることができます。
ロッドのグリップ径に注意し適合車種をチェックして選ぶようにして下さい。
道路交通法に注意

しかし、この方法にも問題点があります。
それは、「道路交通法」です。
法律で定められている積載制限は以下の通りです。
- 積載物の長さは乗車装置または積載装置のプラス30cmまで
- 積載物の幅は乗車装置または積載装置のプラス30cmまで
- 積載物の高さは積載した時に地上から2mまで
- 積載方法は乗車装置または積載装置の前後30cm、左右15cmを超えないこと
ロッドホルダーを装着した場合、法律に抵触する可能性があるのは、1.3でしょう。
- バイクの後方に30cmを超えた場合➡違反
- 地上から高さ2mを超えた場合➡違反
近年のロッドはロングロッドが多いので「高さ制限」には要注意です。
体験談
ロッドの落下防止対策

- 赤箇所にロッドベルトで止める
- 青箇所にリールを付ける。(付けることが可能な場合のみ)
上記対策をすることで、凹凸のある荒れた道路でも走行中の振動によりロッドがロッドホルダーから落ちることはありませんでした。ただし、横着をしてロッドベルト・リールを付けなかった時はロッドが落ちました。
リールを付けることによりリールの重さが加わり、またロッドベルトで2本のロッドを束ねることにより力の作用が中心に移動したことが考えられ、走行中の振動にも耐えることができたのでしょう。
最近のロッドは軽量化されており、ロッドをロッドホルダーに入れただけでは、振動でロッドが飛び跳ねホルダーから落ちてしまう可能性がありますので上記2点を対策として行うことをお勧めいたします。
ナットのゆるみ防止対策

また、リアステップの箇所で留めている「ネジ」と「ナット」。これが走行中の振動で緩くなってくることがありましたので定期的に確認することをお勧め致します。緩くなってしまうとホルダーが傾きロッドが落下する可能性があります。
対策として2.3か月に1度確認し、ネジを「増し締め」していました。
「増し締め」するよりも良い方法があります。


「ナイロンナット」や「ゆるみ止めナット(リング式)」を使うこと。


ホームセンターで売っています。
購入したロッドホルダーのパーツには、「ゆるみ止めナット」は含まれていませんので、大切なロッドを守るためにも、購入し対策をした方がよいでしょう。
まとめ

私はこのスタイルで、淀川や琵琶湖はもちろん、高速を使って淡路島まで足を伸ばし、東京に戻ってからは千葉までフローターを積んで釣行しました。バイクで走る気持ちよさと、ポイントに着いた瞬間のワクワク感——この二つが同時に味わえるのが、バイク釣行の最大の魅力だと思っています。
車では入れない細い道を抜けて、誰もいない静かな水辺にたどり着いたとき。エンジンを切って静寂の中でロッドを握る瞬間は、バイク乗りで釣り好きな人間にしか分からない特別な時間です。
燃費が良く、駐車スペースを選ばず、機動力も高い。バイク釣行はコスパの面でも優れていますが、何より「移動そのものが釣りの一部になる」感覚が、普通の釣行とは一味違う体験を生み出してくれます。
ロッドホルダーひとつで、バイクライフも釣りライフも、もっと豊かになります。まだ試したことがない方は、ぜひ一度走り出してみてください。きっとやめられなくなるはずです。