考察

なぜ春のバスは赤色に反応するのか?

どうも、(@ビーグル)です。

春の訪れに合わせて、釣り好きの皆さんはバス釣りに出かけることでしょう。しかし、どのようなカラーのルアーを選ぶべきでしょうか?

春に釣れるルアーのカラーとして、多くのアングラーが「赤色」を挙げます。

しかし、その理由は一体何なのでしょうか?

赤色が春に効果的なのは、単にザリガニが活動し始めるからだけではありません。実は、科学的にも説明がつくのです。

そこで今回は、なぜ春のバスは赤色に反応するのかについて、自然界での赤色や淡水生物での赤色、そしてアングラーの間での説などを交えながら解説していきます。赤色がなぜ春に効果的なのか、その理由を知ることで、釣り人としての知識がさらに深まることでしょう。

この記事で分かること

  1. 魚の記憶能力、学習能力とは
  2. 色の変化によるバスの反応とは

自然界での赤色

詳しくはこちらの記事を参考に読んで下さい。

あわせて読みたい
太陽光の種類。数字は波長で単位はnm:ナノメートル(気象庁ホームページより

ポイント

波長の長い赤色は浅い水深で散乱され、水中に吸収されてしま

赤色の光は水中で吸収されやすく、水中に潜ると物体の色が変化する


バスの目線での赤色とは

真冬の期間、多くのバス達は、ディープエリアで溜まっている個体が多いです。
(シャロー居残りバスは、無視しています。)

このような、ディープ越冬タイプのバス達は真冬の間、赤色を目にしていないことになります。(赤色は水中で一番先に吸収されてしまう色のため)春になり、水温の上昇にともないシャローに上がってきたそのバス達は赤色に対して、警戒感がゼロ(忘れている)なのでは?と推測してみました。

バスの記憶力とは?魚の記憶力について調べてみました。

魚の記憶力・学習能力とは

これは、ゼブラフィッシュを用いた研究結果だよ。

管理人

魚に「赤ランプが点灯」した際、別部屋へ回避行動がとれなかった場合は「電気ショック」が流れる。学習後24時間は”長期記憶”を思い出している。

出典・引用:理化学研究所

上記より複雑な条件、赤ランプ点灯は、別部屋へ回避行動をとる。青ランプ点灯は、部屋に留まる。

2つのルールでも魚は記憶力(学習能力)があることが分かった。

出典・引用:理化学研究所

次は、マダイ・キジハタ・マアジを用いた実験結果だよ。

管理人

マダイの稚魚の記憶力

  1. 報酬訓練時は30日までは記憶する能力を保持。60日後には忘却する傾向である。
  2. 罰訓練時は1日は記憶能力を保持し、3日で忘却する傾向である。
  3. ただし、この実験結果では、記憶保持能力に大きな個体差があった。

マダイ・キジハタ・マアジの学習能力

  1. マダイ:約75%
  2. キジハタ:約67%
  3. マアジ:約33%

マダイやキジハタは自然下では単独で生活するが、マアジは群れを形成するので一定の割合で群れの中に高い学習能力を有する個体が存在すれば、学習能力の低い個体に大きな不利はないと考えられます。

実際に、集団で訓練を実施したマアジでは、マダイやキジハタと遜色のない学習行動を示した。本結果は、マアジが群れ全体で 1 つの情報プールを形成することで多様な個体の共存を可能にしていることを示唆しており、群れ形成の生態的機能に関する新規かつ重要な側面を提示しています。

京都大学 
魚の記憶能力に関する実験心理学的研究より

30日後 マダイ・キジハタの記憶能力

  1. マダイ:約25%
  2. キジハタ:約83%

キジハタは定着性の強い魚であるため、学習した情報を長期間にわたって保持しておくことは、餌場やなわばりを確保する上で重要と考えられる。

バスも体の小さい程多くの群れを形成し、大きくなるに連れて群れの形成が小さく(少なく)なります。バスにも記憶能力があると推測することができます。

色の変化

赤色は水中では1番先に吸収され消えてしまう色(4m~6m)です。

赤いルアーは、黒色に見えるかもしれないが、茶色や灰色にも見えることがある。

今までは水深(縦の動き)で考えていたが、これは横の動きでも同様のことが起こる。

バスの遠くから黒いルアーが向かって(泳いで)きたが、直前で赤いルアーに変わった!

また、逆に赤いルアーを追いかけていたが、ルアーとの距離が離れるに連れて黒色に変わった!

この当然の色の変化がバスにリアクションとして口を使わせているとも考えることが可能である。

1番は波動かも

出典:写真AC

ディープエリアで赤色のルアーを使用した場合、その色素が吸収されルアーが出す「波動」だけが存在する。

この「波動だけの存在」が、神経質なバスにスイッチをいれると考察することも可能である。

カサゴ等の海底にいる魚は赤色の魚体が多い。これは、底の色と同化することで外敵から身を守るためと言われている!この事を考察すると赤いルアーでは「波動だけの存在」があることにもなる。

まとめ

バスは赤色に対して警戒心がゼロになるという仮説は、真冬の間ディープエリアにいるバスが赤色を目にしないため、春になりシャローエリアに上がってきた時に赤色に対する警戒心が低くなるというものです。

魚の学習能力や記憶力に関しては、実験によって異なる結果が得られています。マダイやキジハタなどは単独で生活するため、個体差があっても大きな不利にならないとされています。一方、マアジは群れを形成するため、高い学習能力を持つ個体が存在することで多様な個体の共存が可能とされています。バスの記憶力については具体的な実験結果はありませんが、体の大きさによって群れの形成が変化することから、群れにおいての記憶や情報の共有がある可能性があります。

赤色は1年中釣れるカラーの1つ。バス釣りも、通常とは異なる目線で追及して行くと奥が深く面白い。これはバス釣りの答え(正解)が1つではない!からなのではないでしょうか。自分の信じるルアーやカラーで釣ることができたら最高です。

  • この記事を書いた人

ビーグル

初めまして、「ビーグル」と申します。

生まれも育ちも東京。


東京在住のサラリーマンアングラーです。


主に、津久井湖、相模湖バスフィッシングをしています。


「釣り」や「日常」の記事を発信して行きます。


どうぞ宜しくお願い致します!

-考察
-, ,